今回の愛車診断車両はいまだに人気の高いアストロだぞ! ’1999


20043月購入 込み250万 購入時走行数 36900km 点検時、86283km さて愛車診断でどんな結果が出るのでしょうか

早速愛車診断してみましょう。 〈  )内の記号の意味

(O):う~ん良く頑張ってますね!!

(B):まだ大丈夫ですが気にしておいてください。

(C):早めの修理をお勧めします。

(X):吹っ飛びます!乗ってはいけません!

愛車診断前のオーナとの問診は欠かす事はできない。誰よりも愛車と長く付き合い異変が起こっていればそれとなく体で感じているからである。それを聞き出すのが問診なのだ。

いつもなら、「ガタ」がるようですねとなるのだが、今日は逆でタイヤを回転させる手に力が入る程プレロードが重たい。ベアリングが心配ですね。(X)

フロントブレーキシステムは、パット少なめ、ローターの摩耗、ブレーキホースの老化などがあり、リ、フレッシュさせるには良い機会だろう。(C)

ステアリングを切った方向により異音でる症状があるのでリンケージ系統のジョイントは念入りに点検を進めていった。

リンケージのジョイントは幾つもあり全てのジョイントに異常がないか点検をおこなった。ステアリングを左右交互に切りそれぞれのジョイントの点検を行う。

ステアリングを左いっぱいまで回すとタイロッドエンドアウター部分がフレームと干渉してしまうようだ。車高を下げているのが原因だろう。異音には関係なし。(B)

サスペンション系統のコントロールアームロアーボールジョイントに異常な点はない。ルブリケーションも行われているようだ。(C)

コントロールアームアッパーボールジョイントはサスペンションの構造上一番力が掛かる部品だ。小さなガタであっても異常が見られたらすぐに交換したい部品だ。

コントロールアームと車体のジョイント部分に使われているブッシングはまだまだ使えそうだ。さすがアメ車って感じですね。国産車じゃ朽ち果てているだろうな。(O)

左側のエンジンマウントは交換したばかりのように見える。マウントが悪くなると車体全体がバイブレーションを起こし体に伝わってくるので長距離運転は疲れてしまう。

(X)

右側のマウントは見事に「切れ」ていた。マウントが切れるとエンジンは下がるのでひどい時にはファンがシュラウドに干渉してしまう

シュラウドとファンの隙間を左右比べてみるとやはり右側に傾くようにファンブレードとシュラウドの間隔が狭くなっていた。+9

長持ちしてそうなスターターモーターですね。リダクションタイプのスターターはトルクはあるが構造が複雑なために以前のモーターより寿命が短く弱いのが難点だ。

エンジンファンドライブベルトがかなり薄くなっている。プーリーのリブで裂けてしまう前に交換をした方が良い状態だった。

ブレーキシリンダーのダストブーツのシール性が強いので少々ブレーキフリュードが漏れていても見た目では分からない。

アストロの愛車診断の様子はまだまだ続きがありますが、今日の

所はここまで。 下記に診断の実況とはいかないが概要を書いておくのでご一読頂ければ幸いです。次回は診断結果に基づいた修理見積もアップしますのでお楽しみに。

 

入庫してきた車両の詳細を記したデーター(紙にボールペン)リピーターしてきてくれた車両のデーターを探し出している時に長い期間連絡も入庫もないが車は元気に走っているのだろうか、それとも現在は違う愛車になっているのだるかと、ふと思う事がある。種類にさっと目をとおし最初の入庫(愛車診断)が2005年ともなるとさすがに乗っていないんだろなぁ~と思い過去の詳細を保管して置くためのダンボール箱へと保管場所をかえる。今月愛車診断に応募してくれたオーナーは9年越しのリーピーターで愛車は1999年アストロとオーナーの中野さん。今年で15年目になる愛車にガツンと手を入れてまだまだ乗っていくぞと思い診断に応募をしてくれた。最初の診断結果はそう悪くなくインテークマニフォルドガスケットからのクーラントリークとパワーステアリングフリュードリーク、リヤーブレーキくらいの結果だった。9年間は近所の工場のさんに面倒をみてもらっていたそうだ。アニバーサリーではないが15年目と言う節目で二度目の愛車診断とは嬉しい事である。診断に応募してくれたのはただ節目だけと言うことではなく診断前の問診で、数カ月前から右に曲がる時の異音、と言う問題を抱えての応募だった。曲がる時の異音は後で試走する事にしてさっそく診断を始めよう。ジャッキアップをしてハブベアリングのガタつきを点検する。いつもならガタが大きいですねと言う場面なのだが今日はその反対でガタが無さすぎるのだ千葉から長距離を走行しベアリングが膨張していたとしても少々重すぎるプレロードのような気がする。ブレーキ系統はブレーキホースの被覆に細かいクラックが入っていたのとパットの残厚が少なくローターもかなり摩耗をしていた。サスペンション系統には問題はないようである。ステアリングリンケージ系統では車高を低くしているせいだろうステアリングを左に回すとタイロッドエンドの一部がフレームに干渉していた。右に回した時はどうだろうか、もしかして気になっている異音と関係があるかもしれないと思いステアリングを右に回すが干渉する部分はなかった。エンジンアンダーもオイルリークもなく良い状態なのだが、右側のエンジンマウントが切れている。オーナーに報告をするとつい最近交換したばかりだと首をかしげていた。リヤー点検では特に報告する不具合はないように思えたのだが、リヤーデフドライブピニオンギヤーシャフトの回転が重たい。タイヤもドラムも外しているのだがやけに重たいメカニックがその重たさに悩んでいると再びオーナーは、そこもこの前オイルもれが発生して交換しているんですよ、2年に一回は交換している感じですが「そこって」そう言うもんなんですか?とオーナーが聞いてきた。正常な状態なら一度交換をすれば早々漏れる事はない部分のはずなのだが、後にでも原因を探るようになるだろう。リヤーサスペンション系統も問題はなくエンジンルーム内の点検をしよう。油脂類にもアクセサリー類にも問題はない。少々摩耗し薄くなってきているエンジンドライブベルトが気になったくらいだ。PCMダイアグノーシスでも特に気になる部分もなく履歴もクリアーだ。結局の所、左折時の異音原因は不明のまま診断を終える事になってしまったが後日の再点検でノイズの原因はタイヤハウス内の泥除けがタイヤに擦れ発生していた事が判明した。

 

オーナーが気になっている部分。

ステアリングを右方向にきった時に出る走行異音。

購入後15年目の愛車の状態。

 

修理屋が気になった所。

ハブベアリングのプレロード。

ハブベアリングに関わらず、鉄物は熱をおびると膨張する。それを予め計算しハブベアリングのプレロードが決まっている、ハブベアリングの場合はプレロードと言うより、遊びを持たして置くと言った方が現実味があるだろう。部品が膨張していないような冷えている状態で遊びを0にしてしまうと走行中に膨張したベアリングは焼きついてしまうのです。

 

リヤーデフドライブピニオンギヤーシャフトのプレロード。

ここもハブベアリングと同じく膨張率を計算した上でのプレロードとしているのだが、今まで数えきれない台数のデフをオーバーホールしてきた経験上の感に過ぎないが、回転させる時に必要とする力が大きすぎるのだ。何回もピニオンのシールを交換をする間にプレロードを決めるコラキシプルチューブが潰されプレロードが少なくなってしまったのだと思う。

 

診断を終えて。

まずは年月がいくら過ぎようと乗り続け再びガレージにきてくれたオーナーに感謝をしたい。

それと今まで整備をしてきてくれた工場さんにも感謝したい。

一時期は爆発的な人気があったアストロだが今は見かける事すら少なくなってきている。このような時代になっても気合が入っているオーナーを見ていると嬉しくなる。

 

診断結果は、様子見と言いたい所だがハブベアリングなど重要な個所に気になる点も多いのでファクトリー入りとさせて頂きたい。